「無振動・低騒音工法で近接した施工が可能~液状化対策工法の現場見学会~」

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「無振動・低騒音工法で近接した施工が可能~液状化対策工法の現場見学会~」

2025コンソーシアム会員企業活動レポート

液状化対策工法の現場見学会を開催!
株式会社不動テトラ

株式会社不動テトラの研究所にて、同社が保有する液状化対策工法の現場見学会を開催しました。

 本見学会には「建築物液状化対策促進 東京コンソーシアム」の構成員各社が参加し、液状化対策に関する技術力の向上と構成員の連携の促進を目的として開催しました。見学会では、株式会社不動テトラの担当者様より、液状化の基本原理と対策工法の説明、同社の液状化対策工法「SAVEコンポーザー」の実演や、施工機の小型化の取り組みについて紹介されました。「SAVEコンポーザー」は無振動・低騒音工法で周辺環境へ与える影響が少ないため、既設構造物に近接した施工が可能になっています。

現場見学会の概要
日時   : 2025年11月13日(木)
場所   :  株式会社不動テトラ 総合技術研究所
https://www.fudotetra.co.jp/solution/lab/
参加者数 :  30名(ハウスメーカー、設計事務所、工法事業者、行政 など)
目的   :  構成員同士の意見交換と連携の促進
現場技術力の向上に寄与することによる、今後の液状化対策の促進
内容   :  (1)締固めによる液状化対策の基本原理に関する説明
(2)SAVEコンポーザー(静的締固め砂杭工法)の説明及びデモ
(3)SAVEコンポーザー施工機の小型化に関する紹介
(4)意見交換


(1)締固めによる液状化対策の基本原理に関する説明

まず、液状化の原理と締固めによる代表的な液状化対策の一つであるサンドコンパクションパイル工法について説明が行われました。

液状化は地下水に満たされた緩い砂地盤で発生します。地震によって土粒子の噛み合いが外れ、液状化が発生することで地盤上の建築物やインフラに影響を与えます。サンドコンパクションパイル工法は、緩い砂地盤中に砂杭を造成することで、地盤の締固めを行い、液状化を抑制します。(図1)

締固めの改良原理((株)不動テトラホームページの情報より抜粋)
締固めの改良原理((株)不動テトラホームページの情報より抜粋)

(2)SAVEコンポーザー(静的締固め砂杭工法)の説明及びデモ

次に(株)不動テトラ保有の工法「SAVEコンポーザー」についての説明とデモが行われました。
SAVEコンポーザーは振動機を用いず、強制昇降装置によりケーシングパイプを静的に回転貫入・引上げ・打戻ししながら砂を投入・排出・締固める工程を繰り返し、砂杭を造成します。そのため、従来のサンドコンパクションパイル工法と比較し、無振動・低騒音で市街地での施工に適用されています。
(SAVEコンポーザーに関する情報:https://www.fudotetra.co.jp/solution/soil/save_composer/

説明の後、SAVEコンポーザーのデモを行いました。構成員同士が実物を見ながら意見交換を図ることにより、現場技術力向上に繋がる機会となりました。

当日の様子((株)不動テトラ提供)
当日の様子((株)不動テトラ提供)

(3)SAVEコンポーザー施工機の小型化に関する紹介

デモの後、SAVEコンポーザー施工機の小型化について紹介がありました。

従来のSAVEコンポーザーでは困難だった狭小地の施工での適用が可能となりました。今回開発した小型機の施工面積や費用は図5の通りです。現在は現場実証段階であり、今後は石川県かほく市と内灘町で実施予定の液状化対策工事(地盤改良工法実証実験)への適用を予定しています。また、施工機のさらなる小型化やコスト効率の向上を目指しています。

(参考:SAVEコンポーザー施工機の小型化に成功/株式会社 不動テトラ/Fudo Tetra Corporation

  

液状化対策コストのイメージ((株)不動テトラホームページより
液状化対策コストのイメージ((株)不動テトラホームページより

(4)意見交換

パネル説明、意見交換の会場の状況
パネル説明、意見交換の会場の状況

当日はハウスメーカー、設計事務所、工法事業者、行政など幅広いステークホルダーが参加しました。

説明終了後は、砂杭打設による周囲への影響や品質管理の手法に関して質疑応答があり、貴重な技術の共有の時間となりました。また、小型施工機の砂杭打設可能深度に関する質問もあり、機械が小型化されたことによる今後の建築物への適用の期待がふくらみ、有意義な一日になりました。